娘と大ゲンカしてしまいました…(田中のプライベートな話)

娘と大ゲンカしてしまいました…(田中のプライベートな話)ol
メディカルコンテンツ(株) 田中 巧
 
 
 
唐突ですが…今回は私の娘の話をさせてください。
 
 
私には一人娘がいます。
 
 
女の子は精神的に成長が早いといわれますが、娘はいままさに「反抗期」の真っ最中。
 
 
特に父親にはだんだん口をきいてくれなくなります。
 
 
小さい頃は「大きくなったらお父さんと結婚する!」と言っていたくせに…です。
 
 
私は親ですから、娘が部屋を散らかしたり夜更かしをしたりといった行動にたまに厳しく注意することがあります。
 
 
そういった時も、最近は不満げな表情を浮かべ反抗的な態度を見せます。
 
 
4か月前のある日曜日の話。
 
 
娘が冷蔵庫を開けっぱなしで台所を散らかしていたので、私は一言注意しました。
 
 
ちょっとした小言だったのですが、娘の態度がいつにも増して反抗的だったことから、私もつい腹が立ち感情的に叱りつけてしまいました。
 
 
娘は走るように自分の部屋に戻りバタンとドアを閉め、出てきません。
 
 
私はその日、午後から大切な仕事が入っていて出かける予定があり、後味の悪さを感じつつ家を出ました。
 
 
そして、ふと仕事に向かう車の中、何気なく見た電光掲示板に文字が流れてきました。
 
 
「父の日の今日、全国の○○では~」
 
 
私はハッとしました。
 
 
娘は小学3年生の時から、毎年「父の日」に手料理を作ってくれていました。
 
 
私はそれが楽しみで、毎年のメニューを全て覚えているほど。
 
 
しかし、今日は仕事のことで頭がいっぱいですっかり忘れていたのです。
 
 
「娘は台所で私に料理を作ろうとしてたんだ…」時すでに遅し、です。
 
 
私は毎年、父の日の可愛いイベントに喜びながら「これをいつまで続けてくれるのだろう…」と感傷的になるのが常でした。
 
 
「それももうこれで終わった。しかも、こんな形で…」胸が締め付けられました。
 
 
私が帰宅したのはその日の夜遅く。娘はすでに寝ていました。
 
 
やりきれない気持ちでリビングに目を向けるとテーブルの上には、お皿に盛った料理が置いてありました。偶然でしょうか。
 
 
3年生の時、初めて作ってくれた「卵焼き」もありました。そして一通の手紙も。
 
 
そこには「今日はごめんなさい」「お仕事がんばってね」の文字が。
 
 
娘は今日の夜、何を考えながら眠りについたのだろう…そして、どんな気持ちであの後、再び台所に立ったのだろう…。
 
 
娘の気持ちを思いながら3年生の時よりもずっと上手になった卵焼きを味わうと涙がこぼれました。
 
 
この日の「父の日」は、どの年のものよりも印象深い特別なものとなりました。
 
 
—————-
 
 
今回は、私の娘の話をさせていただきました。
 
 
ちょっと情けない私の「父」としての姿です。
 
 
プライベートな話でたいへん恐縮です。
 
 
さて、あなたもお客様の前で見せる顔やスタッフさんの前で見せる顔だけではなく、プライベートで見せる顔もあるのではないでしょうか。
 
 
その普段見せない顔をお客様に見せることで、親しみを持ってもらうことができるのです。
 
 
ニュースレターには、このようなプライベートなお話を書くこともおすすめします。
 
 
何もかっこつけて書く必要はありません。
 
 
今回のようなかっこ悪い、親として無様だった話でもいいのです。
 
 
それを読んでくださったお客様とは、きっと良い人間関係を築くことができるでしょう。
 
 
 
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