ニュースレターは中身が大事?それとも見た目が大事?
- ニュースレターの上手な使い方
- 2022-10-11
メディカルコンテンツ株式会社 代表 田中 巧
「ビジネス書」や「自己啓発本」には、「仕事も見た目が大事」「外見で9割が決まる」といった類の本をよく見かけます。
こういった話題が出るとよく引き合いに出される心理学用語といえばメラビアンの法則です。
あなたはこのメラビアンの法則をご存知ですか?
そこで今回は、このメラビアンの法則とニュースレターの関連性についてお話しさせていただきます。
このメラビアンの法則の生みの親である心理学者のメラビアン氏は、「矛盾したメッセージ」を発したとき、人がどのように理解するのかを研究したそうです。
「矛盾したメッセージ」とはどういったものなのかというと、たとえば、相手に顔を背けながら「愛してるよ」と言ったり、「その通りだよ」と同意していながら表情を曇らせていたり、 言っていることと行っている態度が違っている状態のことを指しています。
このような矛盾したメッセージを発したとき、相手はそれをどういったところで受け止めるのか、その割合を調査したところ「視覚」からが55%、「聴覚」からが38%、「言語」からが7%という割合になったそうです。
つまり、いくら言葉で相手に好意を示したとしても、視覚情報である「表情」や聴覚情報である「声の調子」などが曇っていたりすると、「この人は本心ではそうは思っていない」と相手は判断してしまうそうです。
このメラビアンの法則で注目すべき点は「言葉」と「言葉以外の要素」に矛盾がないか、ここが重要になるそうです。
さて、本題の話はここからになりますが、実はこの法則は、あなたがお客さんに向けて出している「ニュースレター」にも当てはまるのです。
もしかしたら、矛盾が生じていることで効果が台無しになっている場合もあるかもしれません。
例えば、ニュースレターの内容を工夫して親しみがあり楽しい記事を掲載しても、ニュースレター自体の「デザイン」や「使っている字体」なんかが固い印象だと、 楽しい記事との矛盾が生じてニュースレターも期待していたほどの効果が得られないかもしれません。
楽しい内容を心がけて書いているようなら、やはりパッと見のデザインも楽しそうにすることが重要です。また、お客さんにお渡しする際も、「どうぞ!」といった「明るい声かけ」や「笑顔の表情」も大切です。
また、マガジンラックにニュースレターを置いて持って帰ってもらうようにしているのであれば、明るくて清潔感のある場所にラックを設置したり、周りをしっかり整頓したり、かわいいポップをつけるなどニュースレター以外のところにも気を配ることがとても重要です。本や雑誌が散乱したラックに置いていても誰も手に取って読みたいとは思ってくれないでしょう。
このようにニュースレターを発行する際は、中身の情報に気を配ることはもちろん大切ですが、それを相手に矛盾なく受け入れていただくための「デザイン」「字体」「お渡しする際の声かけや表情」「置いている場所」など、「視覚」や「聴覚」を刺激する要素にも気を配ることがとても重要でしょう。