ニュースレターはなぜ、月1回こまめに出す必要があるのか?
- ニュースレターを成功に導く考え方
- 2021-09-13
メディカルコンテンツ(株) 田中 巧
今回は「ニュースレターはなぜ月1回こまめに出す必要があるのか?」についてお話しをさせていただきます。
顧客にニュースレターを出している方は絶対に知っておいてほしいことですので、どうぞ最後までお付き合いください。
さて、この月1回こまめに出すことの大切さを当社のお客様に説明するとき、以下のようなグラフを比喩にしてお話しすることがあります。
こんなグラフ
↓
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%9B%9E%E5%BE%A9%E6%9B%B2%E7%B7%9A&safe=off&client=firefox-a&hs=yBo&rls=org.mozilla:ja:official&hl=ja&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=HgkqVNRh2ODwBbvdgvgH&ved=0CAgQ_AUoAQ&biw=1920&bih=937
これは「回復曲線のグラフ」というもので、体が痛い状態から健康な状態になるまでの流れを図解にしたものです。
1,腰が痛いときだけ治療院に行った場合
2,痛くなくても予防のため定期的に治療院に通った場合
この2つ違いを分からせることで、痛くなくても予防のために通うことの大切さを伝えるグラフです。
体の好調を維持するために定期的に通ってケアをする。また、痛み出してから通ったのでは健康な状態まで持っていくのは大変なので、健康であっても定期的にメンテナンスする。そのほうが腰のために良いし経済的にもお得ですよ!
このように患者さんに説明することで定期的にメンテナンスを受けてもらいやすくなる。こういった理屈です。
治療院の先生はこういった資料を使いながら、痛くなくても定期的にメンテナンスを受けることの重要性を患者さんに説明していますが、実は「ニュースレターを出して得られる効果」もこれと同じ理屈です。
■なぜ、ニュースレターはこまめに毎月出したほうがいいのか?
ニュースレターの発行を検討している方の中には、たまに「3ヶ月おきに出したい」という方もいらっしゃいます。もちろん、何もしないよりは3ヶ月に1度でも出した方がいいと思いますが、これも先ほどお話しした「回復曲線」と同じ理屈で、「こまめに出しているところ」と「たまに出しているところ」とでは、明らかに得られる効果が大きく違ってきます。
■こまめに接触することが大事なわけ
例えば、はじめは話すことさえ緊張していた職場の同僚でも、毎日顔を合わしていく中で徐々に打ち解け、いつしか気兼ねなく頼み事をし合えるような間柄になったっていう経験ありますよね? これはほとんどの人が経験のあることだと思いますが、これをアメリカの心理学者ロバート・ザイオンス氏が実験を通じて立証しています。
人は、あるモノやヒトと繰り返し接触することによって、そのモノやヒトに対して好感を抱きやすくなる。こういった法則を発見しました。これがかの有名な「ザイオンス効果」と呼ばれる心理効果です。
つまり、頻繁にニュースレターを送ってお客様と接点を多く持つことで、親近感や好感を持ってもらうことができるようになるのです。
そしてさらにもう一つ、ニュースレターを頻繁に送る理由があります。それは、あなたのことやお店のことをお客様に忘れさせないためです。
人間の脳みそってとても都合よく「忘れる」ようにできています。例えば、あなたに「先週の金曜日のお昼ご飯は何を食べましたか?」こんな問題を出したとします。あなたはしっかり正確に答えられますか?
では、「先月の第2月曜日の晩御飯は?」 おそらく、ここまでさかのぼるとほぼお手上げではないでしょうか?
でも安心して下さい。これはあなただけでなくほとんどの人がそうなのです。
このように人間は、たった1週間前のことでも記憶があやふやで、1カ月も経つとほとんど覚えていないのです。
したがって、こちらからのアピールは「ちょっとやり過ぎかな?」って思うぐらい多くやってちょうどいいくらいです。つまり、接触頻度が少ないと相手の脳には印象が残らないので、脳生理学の見地から見ても不利になってしまうのです。
つまり、お客さんにニュースレターをこまめに送り届ける理由は、
●こまめに何度も接触することであなたに好感を持ってもらうようにする
●あなたのことを相手の脳に印象付けて忘れさせないようにする
この効果を狙ってやるものなのです。
先ほどもお話ししましたが、お客さんがあなたのお店のことを記憶から無くしかけた頃にフォローをしても、正直ザイオンス効果も低いし、印象にも残りにくく、その結果リピートされにくいですし、ライバル店にも浮気されやすいってことなのです。
痛みがなくても予防のためにこまめな検診やメンテナンスが必要なように、ニュースレターも「ザイオンス効果」や「忘れさせ防止効果」をより発揮させるためには、高頻度で、かつ継続的に送り届けることが極めて重要です。
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