ニュースレターに書いてはいけない10のこと
- ニュースレターの上手な使い方
- 2020-02-25
メディカルコンテンツ(株) 田中 巧
先日、当社のお客様の治療院の先生から一本のお電話がありました。
その先生はニュースレターの中で患者様のお誕生日を祝うコーナーを設けていましたが、そこに患者様の「名前」と「年齢」を載せたところ、クレームが届いたとのこと。
個人情報やプライバシーといったものがとても敏感になっている世情です。
なので、個人情報に関わることを載せる場合は、必ず事前にしっかり掲載許可をとるようにした方がよいでしょう。
特に女性の方は年齢を公表されることに抵抗を持つ人は多いもの。
その点はしっかり配慮して事前に許可を必ず取ってから載せるようにしましょう。
そこで今回は「ニュースレターに書いてはいけないこと」というテーマでお話ししていきたいと思います。
たくさんの方に情報発信する場合、避けるべきタブーは10個あります。
1、宗教ネタ
2、政治ネタ
3、嘘
4、下ネタ
5、ひいきネタ
6、専門用語のオンパレード
7、誹謗中傷
8、個人が特定される情報
9、商品やサービスの売り込み・宣伝
10、連絡先が入っていない
これを1つ1つ解説します。
まず、1の「宗教ネタ」と2の「政治ネタ」ですが、これはあえて説明する必要はないかと思います。
人それぞれ考えや思想は違うものなので、こういった話はあまり踏み込んだことを書くと物議を醸すことがあるので注意しましょう。
次に、3の「嘘」と4の「下ネタ」ですが、これも特に説明はいりませんね。
こういったことを書いていると、人格や品性を疑われてしまいます。
次に5の「ひいきネタ」ですが、例えば「野球だったらジャイアンツが好きだ~」とか「サッカーだったら絶対に横浜マリノス」だとか、ある特定のチームを特別にひいきするような話題です。
もし、地元に球団やクラブがあってそのチームを応援するのであれば、お客さんにもファンが多いと思いますのであまり問題はないかもしれません。
しかし、地元チーム以外のところを応援していると、冷ややかな視線を向けられるかもしれません。
また、地元に球団やクラブがない場合でも、こういったひいきネタは書かないほうが無難でしょう。
次に、6の「専門用語のオンパレード」ですが、発行する側はその業界のプロですから、どうしても専門用語を使いがちです。
しかし、多くのお客さんはそういったことに関しては素人です。
どんなにいいことを書いたとしても専門用語ばかりの内容だと伝わりません。
読み手に伝わらなければ書いている意味がありませんよね。
もちろん、書いている本人は「お客さんにとって学びになる」と思って書いていると思いますが、実はこういった話は読み手にとっては、スルーしたくなるつまらない話になっているかもしれません。
そして、7の「誹謗中傷」…つまり悪口ですが、これも場合によっては品性が疑われるため、書かないほうが無難でしょう。
ネガティブな話は常にリスクが付きまといます。
批判するよりも称賛する記事のほうが、読んでいる読者は気分がいいものです。
特定の個人に対してもそうですが、企業や団体に対しての誹謗中傷も避けるべきでしょう。
たとえば、どこかの有名企業が不祥事を起こし、これに対して批判的なコメントを書いたとします。
もしかしたら読者の中に、その企業、または関連企業で勤めている人がいるかもしれません。
そういったリスクは、読者が増えれば増えるほど高まります。
もちろん、地元にある企業やお店の文句も絶対に書いてはいけません。
また同様に、同業店やライバル店に対しても絶対に書かないようにしてくださいね。
次に、8の「個人が特定される情報」ですが、これは冒頭の話とリンクします。
個人情報とは、実名や住所を指すだけではありません。
抽象的な話でも、個人が特定できる情報であれば、個人情報をさらされたのと同じです。
「最近、飲食店で働きはじめた20代の女性」…こういった情報だけで、地域によっては誰だか分かってしまう場合もあります。
人口が少なく、コミュニティーの濃い地域などでは、ちょっとした情報だけでも個人を特定できてしまうこともあります。
このさじ加減は、地域によって異なるため一概には言えませんが、考慮すべきことでしょう。
そして、9の「商品やサービスの売り込み・宣伝」ですが、これについては、再三ここでも述べています。
ニュースレターに書いてよい商品やサービスの情報は、その商品やサービスに対する「こだわり」や「物語」です。
絶対に「価格」や「買ってください」などという文句は書いてはいけません。それは「売り込み」になってしまうからです。
このような売り込みは、別紙で行うようにしましょう。
そして、最後の10「連絡先が入っていない」ですが、これは書いてはいけないことではなく、「記載漏れしてはいけないこと」です。
これはニュースレターを初めて出す方に多いのですが、よく「電話番号」などの連絡先が入っていないことがあります。
「既存のお客さんに出すものだから連絡先は入れなくてもわかるだろう」と考えてのことかもしれませんが、そんな風に考えているようであれば、考えを改めた方がいいかもしれません。
確かに、調べれば電話番号はわかるでしょう。
しかし、連絡先のないニュースレターはある意味、紹介やクチコミの機会を放棄しているようなものです。
既存客さんからもらったニュースレターに書いてある連絡先を見て、問い合わせや予約電話をしてくる新規の方もよくいらっしゃるものです。
ニュースレターはその存在自体が、「お客さんから問い合わせがくる媒体のひとつである」という認識を忘れないようにしましょう。
なので最低でも、「店名(会社名)」「住所」「電話番号」「ホームページURL」「営業時間」「休業日」ぐらいは書いておくべきでしょう。
そのほかにも「アクセスマップ」などを入れておくと、既存お客さんが紹介のツールとして、気軽にそのままお友達に渡してくれるようです。
いかがでしたでしょうか?
今回は「書いてはいけない10のこと」をお伝えしました。
今回はあまり楽しくない内容だったかもしれません。
でも、発行部数が次第に増えてくるとそれに比例して高まるリスクなので、最低でもこの10個は留意しておきたい点として述べさせていただきました。
ぜひ、参考にしてみてください。
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