ニュースレターの印刷や紙質にも神経をとがらせていますか?
- ニュースレターの上手な使い方, ニュースレターを成功に導く考え方
- 2021-02-08
メディカルコンテンツ(株) 田中 巧
今回は「ニュースレターの印刷や紙質のクオリティ」について考えてみたいと思います。
ニュースレターを出している経営者さんとお話しをすると「マーケティング」についてはよく勉強されているなと感じます。しかし、ニュースレターの制作においては意外なところで「もう一歩だな…」と感じることもよくあります。
特にそれを感じるのが「印刷のクオリティ」です。
●印刷の状態がキレイかどうか
●プロっぽく仕上がっているかどうか
ここにこだわっている方をあまり多く見かけません。
実はこの「印刷のクオリティ」ですが、最近どんどん重要になってきています。
例えば、昔ながらの手作りの印刷物といえば、学校で渡されるプリントや町内会のお知らせなどザラ紙に黒一色のものが多かったですよね。ひと昔前であればこれでも良かったと思います。
しかし、近年は状況が変わってきています。
家庭用プリンターの性能が飛躍的に伸び、家庭でできる印刷もかなりきれいになっています。それだけに一般の方々の印刷物に対する目もだいぶ肥えてきています。
したがって、紙媒体の広告やチラシであれば、最低限の紙質と印刷レベルをクリアしていないと印象やイメージが悪くなってしまい、むしろ広告として逆効果になってしまうこともあるでしょう。
では、具体的にどの程度の印刷クオリティが必要なのか、ここからお話ししていきましょう。
プリンターは家電量販店やネットで購入できますが、仕事で手軽に使えるプリンターといえば
●インクジェットプリンター
●レーザープリンター
主にこの2種類があります。
それぞれの特徴を簡単に説明させていただくと、「インクジェットプリンター」はコピー用紙にインクを吹き付けて印刷する方式のものです。本体価格は1万円前後で比較的安く、大きさもコンパクトで場所をとりません。ランニングコストも安いというメリットがあります。
一方、「レーザープリンター」はインクではなくトナーを使って印刷するものです。半導体レーザーを感光体と呼ばれるものに照射して、帯電させたところにトナーを付着させ、そのトナーを版画のようにペタッと紙に写すといった方式のものです。本体価格は1万円ちょっとで買えるものから、数十万円するものまで、性能によってさまざまな種類があります。
この中で私がお勧めしているのが、ずばり「レーザープリンター」になります。ただ、ニュースレターを出している経営者さんとお話をすると、インクジェットで印刷されている方もまだ結構いらっしゃいます。
インクジェットの大きなメリットといえば導入コストが安いことと手軽さですが、インクジェットは文字や被写体の端(エッジ)がシャープに出ないというデメリットがあります。
肉眼では見えにくいかもしれませんが、拡大するとエッジが凸凹になっています。
この凸凹は肉眼でははっきり見えなくても、ニュースレター全体の雰囲気として現れ「なんとなく素人っぽいものだな」と読者に感じさせる原因にもなってしまいます。
また、インクジェットプリンターで印刷したものは、時間がたつと発色が劣化し、少し汚くなってしまいます。
あなたにも経験がありませんか? インクジェットで印刷されたものを後で読み返したとき、読み物全体が色あせてしまっているのを。
実はニュースレターは、発行者側が思っているよりもお客さんに長く保管されていたりします。楽しみにしていただいているニュースレターは捨てられず、バインダーにストックして大切に保管してくださるお客さんも結構多いのです。
当社サービスをご利用いただいている方からも「お客さんが数年分保管していることを知り、感動した」こういった類のお話をよくうかがいますので、そう考えると、お客さんがニュースレターを後で見返したとき、字が薄くなっていたり、色あせていたり、読みづらかったりすると、ちょっとがっかりするかもしれませんね。
また、もう1つのメリットとしてレーザープリンターは、「印刷のスピードが速い」という点もあります。だいたいインクジェットの2倍くらいのスピードで印刷できるでしょう。
インクジェットはインクの詰め替えが頻繁に必要になったり、インクが紙の裏ににじんだり、別の紙についたりと、予期せず印刷トラブルやミスもよくあります。
なので、印刷中はプリンターにつきっきりになるため、これも結構な時間と手間がかかってしまいます。
こういった面から見ても、ニュースレターを100部以上刷ることを考えているのなら、総合的にみてレーザープリンターの使用をオススメします。
また、もう一つ気を配っていただきたい点は印刷をする「紙の質」、これもまた重要です。
いわゆるザラ紙やコピー用紙のような単なる普通紙はニュースレターにはあまり好ましくありません。お持ちのプリンターでニュースレターを印刷する場合は「光沢紙」か「マット紙」を使いましょう。
光沢紙とは、ツルツルの感触のある紙で発色の良さが特徴です。写真を光沢紙で印刷するとまるでファッション誌のような仕上がりになります。光沢紙は鮮やかな発色で写真を刷る場合に最適ですが、ただし、紙代のコストが高いのが欠点といえます。
また、マット紙は普通紙のようなザラザラ感はなく、さらりとした感触でツヤ消し加工がされています。落ち着いた雰囲気の紙なので、文字を読ませるにはこのマット紙は最適です。コストは光沢紙よりも少し安くなります。
これら2種類の紙をデザインや予算に応じてどちらが良いか選んでみてください。
また、黒一色のニュースレターを出している方は、真っ白な紙を使用するよりも、ピンクやブルー、イエローなどのカラーペーパーを使用するとよいでしょう。デザイン自体が黒一色なので真っ白な紙ではちょっと映えません。ピンクやブルーなどのカラーペーパーを使用して紙の色を毎月変えるのも良いでしょう。
紙質や印刷などちょっとしたことではありますが、実はその状態によってもあなたのお店や会社に対するイメージってかなり変わるものです。
きれいな紙を使ってきれいに印刷されているものをお渡しすれば、お客さんには良いイメージを持っていただけるでしょうし、かたや、単なる普通のコピー用紙にインクがにじんだものをお渡しすれば、やはりお客さんはあまり良いイメージを持ってくれないかもしれません。
汚いものを差し出されたお客さんはもしかしたら内心では「こんなのもらっても迷惑…」と思っているかもしれませんよ。
ニュースレターは「無料」でお客さんに配るものですが、だからといって汚いものであれば、とうぜんお客さんも読みたいと思いませんし、長く愛されるものにもなりません。
もしあなたが「印刷や紙質なんてどうでもいい、とりあえず出せば結果が出るんだ!」と考えているようであれば、おそらくニュースレターを始めてもあまりうまくいかないかもしれません。
さて、今回のお話はいかがでしたでしょうか?
紙媒体でマーケティングを行うのであれば、紙であることの価値を知ることはもちろん、印刷や紙のクオリティを向上させることも考えて、その価値を最大限に高めてみてくださいね。
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