ニュースレターはあなたの分身
メディカルコンテンツ(株) 田中 巧
私は仕事柄、さまざまなお店や会社が出しているニュースレターを目にします。
私どもが提供しているようなテンプレートサービスを使って出しているところがあったり、スタッフさんが一丸となってイチから作り上げているオリジナルのものなどさまざまあります。
載っている話題、レイアウト、デザイン、そのすべてが素晴らしいニュースレターも本当にたくさんあるものです。
しかし、常日頃から多くのニュースレターに目を通していると、中には「これはよくないなぁ…」と思えるものもいくつかあったりします。
その中で、最も「これはよくないなぁ…」と思ってしまうニュースレターは「やっつけ仕事」感のあるものです。
忙しい業務の合間に作り、月一回コンスタントに出し続けている点は良いのですが、読んでみると内容が少々雑で、「とりあえず書くだけ書いて印刷した」といった感じのものが意外にあったりします。
ではなぜ、こういったニュースレターはいけないのでしょう?
それは、そのニュースレターを目にするお客さんが、あなたやスタッフさんに間違ったイメージを抱いてしまうからです。
ニュースレターは単なる「お客さんとのコミュニケーションツール」といった枠組みだけには収まりきれません。
ニュースレターはある意味「あなたの分身」であると言っても大げさではありません。
ニュースレターに書かれた情報も含め、デザインやレイアウトそのもの全ては、言い換えればあなた自身を表わしているものなのです。
読んだお客さんはそのニュースレターから、発信者であるあなたの「人物像」を判断しているのです。
これは何も「ニュースレター」だけに限ったことではありません。
ある人が書いたものや作ったものを読んだり見たりした時、人は誰でも自然にその発信者の「人物像」を想像してしまうものなのです。
例えば、あなたがアシスタントやスタッフを採用する時のことを考えてみてください。
応募して来た人の「履歴書」の中に「趣味:エアロビクス、パラグライダー、旅行」と書いてあれば、その人にどういった印象を持つでしょうか?
おそらく、「この人は活動的で好奇心が強く、いろいろなものに挑戦するのが好きなタイプなんだろうな」とイメージするのではないでしょうか?
また、履歴書いっぱいに隙間なくビッシリ書いてあり、黒か紺のスーツを着た証明写真がしっかり貼ってあれば「やる気があって、社会人としての常識も持ち合わせている」といった印象を受けるのではないでしょうか?
もちろん、経営者であればこういったやる気のある人を採用したいとも思うはずです。
しかし反面、「空白のところが多く、写真は貼られていない、シワシワで汚れた履歴書」を持ってきた人にはどういった印象を持つでしょう?
おそらく、こういった人にはあまり良い印象は持たないでしょう。もしかしたら、採用したいとは思わないかもしれませんね。
このように、ほんの少しの情報を目にしただけでも人は発信者の「人物像」を思い浮かべてしまうものなのです。
したがって、例えば、あなたがニュースレターの中で奥さんやお子さんのことについていつも書いているのなら、読んだお客さんは、きっとあなたのことを「家族思いのやさしい方」と思ってくださっていることでしょう。
また、登山に行ったことや、バンジージャンプに挑戦したこと、スイミングスクールに通い始めたことなどを書いているとすれば、お客さんの頭の中には「何事にも積極的で前向きな人」といったアクティブなイメージが定着しているかもしれません。
また、ニュースレターいっぱいにお客さんに対する気づかいや想いなどの心のこもったメッセージを書いてあれば「とても丁寧でお客さん想いの人」といったイメージがお客さんにも定着しているはずです。
「ニュースレターはあなたの分身」とは、つまりこういうことです。
ですから、ニュースレターを作る時は毎号毎号気を抜かず、「読む人から自分の人物像を判断されている」「ニュースレターは自分の分身」ということを忘れないようにして作成に取り組んでいって下さいね。
この地道な情報発信は、のちに必ず「大きな果実」となってあなたのご商売にもたらされるでしょう。
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