SNSとニュースレターの意外な関係
メディカルコンテンツ(株) 田中 巧
Facebook や X、Instagram、TikTokなどの “SNS”がとても流行っていますよね。
いまの時代、個人も企業もこぞってSNSを利用していますし、おそらくこれからも多様なツールが出てきては消えてを繰り返すのかもしれません。でも、そんなSNSにビジネスの可能性を感じている経営者さんも少なくないのではないでしょうか。
さて、紙媒体であるニュースレターを現在出している企業の中には、 「これからはSNSをニュースレターとして代用できるかも!」なんて考えているところもあると思います。 しかし、 SNSをこれまで出していたニュースレターの代用として使っても、同様の効果を得ることは難しいと考えたほうがよいかもしれません。
ただし、 代用はできなくても組み合わせてうまく活用することはできると思います。
そこで今回は 『SNSとニュースレターの意外な関係』についてお話ししたいと思います。
突然ですが、ビジネスでお客様とのコミュニケーションツールとして利用する場合、 SNSとニュースレターの決定的な違いって何だと思いますか?
アナログとデジタルの違い…? または載せられる情報量の違い…?
もちろんそういった違いもありますが、やはり一番の大きな違いは 「100%相手に届くかどうか」の違いではないでしょうか。
FacebookやXなどのSNSは気軽に情報をいつでも発信することができますが、 必ずしもその情報がお客様に届くわけではありません。 そのほとんどが気づかれずそのままタイムラインに流れてしまう場合がほとんどでしょう。
しかし、紙媒体であるニュースレターは、手渡しだったり、ポストに投函されたりするため、 ほぼすべてのお客様の目に留まります。
つまり、 精読される確率は圧倒的に紙媒体のニュースレターの方が高いのです。
もし、お客様とのコミュニケーションツールを完全にSNSに切り換えてしまうと、間違いなく 発信した情報を見てもらえる数がグンと減ってしまうでしょう。
実は、SNSとニュースレターってとっても相性が良い
ここまで読んでいただいた方はきっと 「SNSはやらないで、ニュースレターだけ出せばいいの?」と思われたかもしれませんが、そうではありません。
実は、SNSとニュースレターはある意味、 とても相性が良いのです。
たとえば、「ニュースレターを今すぐ書こう!」と思ってもなかなかすぐにネタって思いつきませんよね。 また、ニュースレターを書くにはある程度まとまった文章量を書かないといけません。
一方、SNSは文章量もあまり必要なく気軽に投稿できるため、精神的なハードルがニュースレターとは全然違います。 ですから、 今までSNSに投稿してきた記事をまとめてニュースレターの原稿にしてみるのもよいでしょう。そうすれば、あっという間にニュースレターが書けてしまいます。
FacebookやXなどのオンライン情報はリアルタイムですが、ニュースレターのような紙媒体の情報はアナログがゆえ結構タイムラグがあります。 ですから、それぞれ違う記事を書くのではなく、 SNSで書いたことをまとめ、ニュースレターとして編集し直すのもありだと思います。 おそらくこれが最も効率的なニュースレターの作り方だと思います。
「お客様とのコミュニケーション手段は何がいいのか?」と考えると、最も理想的なのはやはり オフライン・オンラインの両方で繋がっている状態なのではないかと思います。
もし、「ニュースレターの作成がなかなか思うように進まない…」とお悩みのようなら、ぜひSNSで発信している情報をまとめてニュースレターにしてみてはいかがでしょうか。